食欲をコントロールするちょっとしたテクニック
先回は血糖値の食欲との関係というお話でした。
食事を食べて血糖値が上がることで
満腹中枢が反応して、満腹感を感じるようになります。
しかし、食事を食べ始めてから血糖値が上がり
それが満腹中枢を刺激し実際に満腹感が出るまでに
20分~30分かかると言われています。
なので、食べるペースが速い人の場合
たくさん食べればお腹がいっぱいになるというのは
胃の事情としてはその通りなのですが
脳の食欲中枢的にはそういうわけには行きません。
満腹サインが間に合わない!
つまり、明らかにかなりの量を食べているのに
満腹感のサインがおくれてしまって、
ガンガン食べ過ぎてしまうのです。
食後食べ過ぎで息苦しくなったり
眠くなったりする人は、適量以上を食べているサイン。
気をつけないといけないですね。
ですからゆっくり食べること。
その為には良く噛んで食べることもとても重要です。
良く噛んで食べればその分消化も良くなります。
良く噛んで時間をかけて食べる。
これが食べ過ぎを防ぐための
食欲中枢の仕組みを良く理解した食事の仕方です。
そしてこの血糖値と食欲の関係を応用すると、
お腹がすいてあれもこれも食べたい・・・と言うときに
ちょこっと血糖値を上げてあげると
意外と空腹感が和らいでくる。
このようなちょっとしたテクニックを使うことで
食べ過ぎを防ぐことも出来ます。
ではどうやってちょこっと血糖値を上げるか。
一番簡単なのはブドウ糖入りの水を飲むこと。
これで不思議なことに空腹感が和らぎます。
体内への吸収が速いので効果も意外と速いです。
といっても、ブドウ糖がそんなに身近でなければ
チョコレートを少しつまむとか。
いや、バクバクはダメですよ。
バナナもすみやかなエネルギー補給に適しているので
良いですが、空腹を食べずに抑えたいのに
お菓子や果物を食べてしまうのも微妙ですよね。
ということでここで取り上げたいのは運動。
運動した直後って、あんまり食べたい気持ちって起こらないですよね。
その秘密が血糖値と食欲の関係にあります。
運動することで糖や脂肪の倉庫である肝臓や
内臓脂肪からエネルギーが引き出され、
一時的に血糖値を上げることが出来ます。
すると空腹感が和らぐのです。
なので、どうしても食べたいときは
走る!跳ぶ!その場で踊る!
と言うことで頑張ってみましょう!