あなたの最高血圧を重さに換算すると!?
先回は血圧とはいったい何なのかというお話でした。
では正常な血圧とはどれくらいの数値なのかということですが
正常血圧は最高血圧が130mmHg未満かつ
最低血圧が85mmHg未満とされています。
mmHg?
さぁ、何て読むでしょう?
エムエムエイチジー?
ミリハグ?
ちょっと違いますね。
これは圧力を表す単位で
ミリメートルエイチジー、またはミリメートル水銀柱と読みます。
Hgとは水銀の事。
水銀柱の水銀を○ミリ押し上げる圧力の事を指します。
といってもなんだかよく分からないですよね・・・
もう少しかみ砕くと
130mmHgという圧力は、水銀を13㎝の高さの箱に入れて
手のひらの上にのせたときにかかる圧力になります。
たったの13㎝?と思いきや、
水銀というのはとても比重の重たい物質です。
その重さ、水の13.6倍。
ということは、水銀を水に置き換えると177㎝(13㎝×13.6)
177㎝の高さの箱に水を入れて手のひらにのせたときの圧が
血管にかかっていると言うことです。
では、さらにもう少し身近な単位に置き換えてみましょう。
今、手のひらに箱をのせてもらいましたが、
この箱の断面積を1㎝×1㎝としましょう。
すると177㎝の水ですから177ccの水となります。
水は1Lで1kgですから、177gの重さ。
たったの177gと思いきや、
これは1㎝×1㎝にかかる重さでですから
手のひらくらいのサイズで考えると
ざっくり10㎝×10㎝で計算して・・・
100倍ですから17kgになります。
これが最高血圧の正常値の上限となります。
結構な圧だと感じるかと思いますが
心臓がギュッと全身に値を送った時の
一番強く血管にかかっているときの圧ですから
逆に言うと、全身に血を送るためにはそれくらいの圧が必要ということですね。
では、
ここからは少し怖いです。
自分の最高血圧が、手のひらにかかる重さで計算したときの式がこちら。
最高血圧×0.13kg
もし、あなたの最高血圧が200mmHgだとしたら
200×0.13kgで26kg
そう、手のひらに26kgの圧。
正常値と比べると9Kgオーバー!
それだけの負担がよけいに血管にかかっていると言うこと。
ちょっとまずいですよね・・・
実感ができる数値に換算することで
血圧という数字を
また違った角度から眺めることができるのです。