バラ色眼鏡をかけよう
先回は自己暗示のお話でした。
非常にシンプルでありながらも
使い方によってはものすごい力を発揮するのがこの自己暗示。
誤解を恐れずに言うと
人は思い込みの世界で生きています。
同じ現実を見ていても、人によって見えている現実は違います。
それは現実という共通した事実を知覚するときに
それぞれの思いのフィルターを通して受け取るからです。
それが思い込みの世界。
そのフィルターはわかりやすく言うと色眼鏡にたとえられます。
人は誰でもそれぞれの色眼鏡をかけて世の中を見ています。
赤い色眼鏡をかけていれば赤世の中は赤く染まり
青い色眼鏡をかければ青くなります。
つまり悲しい色眼鏡をかければ世の中悲しくうつり
バラ色の色眼鏡をかければ世の中バラ色になるのです。
でもどうせかけるならバラ色眼鏡をかけた人生のほうが
幸せだと思いませんか?
この色眼鏡のつくりかたが「自己暗示」なのです。
ですから、人生を変えうるものすごい技術でもあるのです。
この色眼鏡は周りからの評価や自分自身への自己評価が
暗示となり、時間をかけて蓄積されて作られていきます。
そして一度出来上がった眼鏡はなかなか外れません。
なぜならその色眼鏡を通して見える景色が
また自分への自己暗示となってしまうからです。
自分が信じられない。いつもなんとなく不安。
という眼鏡をかけていると
「まただめだった・・・」
「失敗したらどうしよう・・・」
と、目に見える現実を捉えてしまうので
その言葉が自分への暗示となってしまうのです。
これを毎日毎日繰り返すわけですから・・・・
どんどん眼鏡が分厚くなっていくのです。
怖い話ですよね。
それではバラ色眼鏡の創り方です。
まず自分が何らかの自分が抱いているフィルターを通して
現実を見ているということをまず自覚することから始まります。
あとは毎日の知らないうちにかけている自分への暗示に負けないくらいに
自分がなりたい姿を言語化してシャワーのように浴びることです。
といっても・・・
この自己暗示。けっこう知られている割には
あまりやっている人がいなかったり
と、先回お話しましたよね。
その理由はまさに
今かけている自分の色眼鏡にあるのです。
だいたい、皆さんこの話を聞いたときには
へぇ~とおもって何回かやってみるのですが
そのうち自分の現在かけている色眼鏡が邪魔をします。
「こんなことやっても意味がないんじゃないか・・・」
「誰かに見られたらバカにされるんじゃないか」
「1日10回唱えたけどそんなに効果ないみたいだし・・・」
で、2、3日やってみて
あんまり効果がないから・・・といってやめてしまう。
逆に、成功している人というのは
もうすでに、成功の色眼鏡をかけているので
日々の行動すべてが肯定的な自己暗示となってしまっているのです。
何かありえない逆境が現れたとしても
「これは、チャンスかもしれない!」とか
「これは自分が成長するためのハードルだ!」などと
自然に思ってしまうのです。
ある意味、この成功眼鏡をかけてしまえば、無敵ですよね。
何があっても自分の成長の糧にしてしまえるわけですから。
残念なことに本当に自己暗示が必要な人、
つまり自信がなかったり、不安な人ほど
この自己暗示は続かない傾向にあります。
なので自己暗示の効果を実感できる
ちょっとした方法を次回はご紹介したいと思います。