一期一会の深い意味
湘南元気村は地元平塚にて
ハローエレファンという移動のパン屋を運営しております。
移動のパン屋は出会いの仕事。
現在多いときで8台の車が各地域を巡回しているのですが
今日は、その販売をしてくれているスタッフから
素晴らしい話があったのでご紹介したいと思います。
「一期一会」という言葉に関する内容です。
いつも毎週お伺いするお客様90才くらいのおばあちゃんがいるそうです。
腰も90度近く曲がって、歩くのも楽ではないというのに
毎週、12時には家の前で待っていてくれるおばあちゃん。
そしてお買い物の後には、販売車が立ち去るまで
お見送りをしてくれるそうです。
そんなおばあちゃんと接しながら
こんな事いったら失礼ですが
もしかしたら今日が最後かもしれない。
来週はもうあえないかもしれない、そう思うと
本当に今日というこの日の、おばあちゃんと接する短い時間を
本当に大切にしたいと、時々思っていたと言います。
でも、その日同じようにお買い物を終えて
おばあちゃんの見送りを受けながら車を出発させると
そのスタッフはこう思ったと言います。
いつもおばあちゃんが
亡くなることを心配していたけれど
いつ死ぬかなんていうことは誰にも分からないことで
もしかしたら私がこのまま交通事故で今日死んでしまうかもしれない。
一期一会という言葉は、今までは誰かと出会ったときに
その人ともう出会えないかもしれないから
その瞬間を大事にしようというような意味ととらえていましたが
じつはその言葉はもっと深くて
いつ自分が死ぬか分からないと思ったときに
いつも接している周りの人、家族、仲間、友達、お客様に対してこそ
本当に一期一会という気持ちで向き合う事が大切なんだと気づいたと言います。
その話を聞いて、
私の中で一期一会という言葉が深く響きました。
私が今、どれだけ周りの人を大切にしてきたか。
接する時間に投入してきたことか。
もし、明日自分が死んだら後悔しない今日という1日を過ごしているか。
ものすごく考えさせられました。
人は死ぬということは誰もが否定することのない事実ですが
自分が死ぬと言うことを普段信じている人はあまりいません。
何かトラブルに巻き込まれたり、災難にあったとしても
逆に自分だけは死なないんじゃないかと思っているのが人間です。
100年カレンダーというものがあります。
100年分の暦が、一枚のカレンダーになっているのです。
そんなの何に使うの?という話ですが、
「この暦のどこかに必ず自分が死ぬ日がある」
そう思って見ると、生き方が変わるといいます。
今日は家に帰ったら
妻に感謝の言葉を伝えたいと思います。