なぜ動物には虫歯がないのか!
-
2010年10月18日
なぜ人間はこんなにも虫歯や歯周病に困っているというのに
動物にはなぜ虫歯がないのでしょう?
野生の動物が虫歯になったら
痛みから食べることが困難になり体力は落ち、
生存競争生き抜くことが自体が難しくなります。
動物の歯医者さんなんて
幼児向けの絵本には出てきそうですが実際にはいないですしね。
その大きな理由は食べ物にあります。
肉食動物が主に口にするのは肉。
主成分である肉のタンパク質が口の中で租借され
口内細菌によって分解されると口の中はアルカリ性に傾きます。
すると虫歯はできません。
草食動物が主に口にするには草。
主成分の食物繊維やセルロースは消化が良くないので、
口の中でたくさん咀嚼して唾液と絡ませて飲み込みます。
たくさん噛めば、その食物繊維が歯を磨く効果もあり、
また唾液は口の中を中性に近づける働きがあるので虫歯になりにくいのです。
なので同じ動物でも
野生動物とは食べているものが違うペットには虫歯があります。(ガーン)
逆に食べているものが違った石器時代の人間にも
虫歯はほとんど無かったと言われています。
虫歯が増え始めたのは
農耕を始め穀物中心の生活に変化しはじめてからと言われています。
穀物の主栄養分は澱粉。澱粉は多糖類で
ブドウ糖がつなぎ合わさってできています。
これらの糖が虫歯のえさになります。
それよりももっと大きな原因は
火を使い、煮炊きを始めたことで
「食べるものが柔らかくなったため」
噛む回数がどんどん減っていったのです。
すると酸を中和したり口の中を洗い流す
役割を持った唾液の量が激減します。
すると結果的に虫歯になりやすくなるのです。
現代食はさらに食べ物が軟らかくなり
それに追い打ちをかけるように
甘い物もガンガン増えています。
飴や甘いお菓子、動物も食べないし
大昔の人も食べませんでしたよね。
歯磨きも当然大切ですが
それ以上に食べるもの、食べ方にも
気を配っていくこと。とても大切です。
特に子供さんを育てている親御さん。
子供に何を食べさせるか、どう食べさせるかは
その子の将来に絡む重大問題。
ぜひ意識していきましょう。
またすぐにでも始めれるのは
噛む回数を増やすことですよね!
とっても大切なことです。
以下の記事も参考にしてくださいね。
噛むことの良い副作用
カムコツ
よく噛む健康法