食後すぐの歯磨きは良くないの?
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2010年10月17日
口内ケアには欠かせない「歯磨き」ですが、
以前は食後早いうちに歯磨きをする事が
勧められていました。
理想の歯磨きは3・3・3といって
1日3回、食後3分以内に、3分間磨くのが良いということでしたが
最近、食後すぐに磨くのはあまり良くないと
言われるようになってきています。
この考え方は、
人が本来持っている「健康を維持する力」
自然治癒力を根拠としています。
普通に考えたら
食後の口の中が一番酸性度が高い状態。
つまり虫歯が進みやすい状態なので
すぐに歯磨きを!ということになります。
しかし、人の自然治癒力はそんな状態を放っておきません。
酸性度が上がると歯から大切なミネラル質が溶け出しやすくなります。
しかし、これらを唾液や、善玉菌の力で
溶け出したミネラルを元に戻してくれるのです。
このときに大きな力を発揮する唾液ですが
食後、充実感でのんびりしていると
この唾液の分泌が多くなるのです。
ですからこのタイミングで歯磨きをしてしまうと
そのような口の中のシステムを無視する事になってしまいますし
歯が溶けるタイミングでブラッシングをするので
歯が削れやすくなるとも言われています。
それに、なんか嫌ですよね。
食後すぐに歯磨きって余韻も何もない・・・
ですから食後はゆっくりと気持ちよく満足感に浸ること。
それが逆に身体の働きを高め、良い方向に働きます。
もし口の中が気になるようであれば
一度ゆすいで食べかすなどを洗い流して
食後の歯磨きは30分後位を目安に行うことを
おすすめします。