あなたの脂肪は何脂肪?
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脂肪というと、なんだか健康と美容の敵!
みたいなイメージがありませんか?
特に女性の方にとっては減らしたい物ナンバーワンかもしれませんね。
ところが、当然ですが脂肪にもしっかり役割があります。
体温を保ってくれたり、外部からの衝撃から身を守ったり、
エネルギーを貯蓄し活動の為のエネルギー源にしたり。
無いと困ってしまう、とっても大切な私たちの「脂肪」なのです。
問題は食べるものに溢れたこの現代社会において、
必要以上に食べすぎる事と、
食べた割に動かない事による過度な脂肪の蓄積。
そう、肥満ですね。
悪いのは脂肪ではなく、
脂肪を貯めすぎてしまう生活習慣なのです。
肥満は万病の元とはよく言われますが、
実は、肥満と病との関係性において見る時に、肥満の程度よりも、
脂肪の蓄積している部位の方が重要であるという事が分かってきています。
脂肪は大きく二つに分けられrます。
一つは皮膚の下に蓄積する「皮下脂肪」、
もう一つは内臓の周りに蓄積する「内臓脂肪」です。
脂肪の多さと生活習慣病との関係を
皮下脂肪と内臓脂肪に分けて調べると、
皮下脂肪はその脂肪の面積が増えても病気が増える事は無いのですが、
内臓脂肪は面積が増えるにつれ病気の数が増えていきます。
そして面積が100㎠前後になると、その発症率が上がります。
しかし脂肪の付いている部位は外からは見えません。
体重やBMIでは肥満と判定されなくても、
実は内臓脂肪が多く隠れ肥満と呼ばれるパターンもあるのです。
この一般的にはなかなか分かりにくい内臓脂肪ですがその判定の目安として、
危険ラインである体内脂肪面積が100㎠前後の人の
ウエストのサイズの統計を見ると、
男性は85㎝、女性は90㎝になります。
なのでウエストがこのサイズを越えてる方は要注意。
また身長まで考慮して
ウエスト÷身長が0.5を上まっている場合というのを基準にしたらよいでしょう。
また、既に体重的に肥満の方は、おなかの脂肪をつまんでみて
2㎝以上であれば皮下脂肪型、
2㎝以下の場合は内臓脂肪型の恐れがあります。
また、脂肪のつき方の傾向も見分けるヒントになります。。
皮下脂肪型の肥満は下半身肥満と言って
太ももやおしりの周りに脂肪がついてくるのに対し
内臓脂肪型は上半身肥満と言って
お腹の周りに脂肪がつくタイプです。
どちらかというと、この内臓脂肪型の肥満は
ホルモンの関係で女性よりも男性に多いと言われています。
また、年齢を重ねるにつれ増えていくとも言います。
健康の為にはこの内臓脂肪をいかに減らしていくかということが
大きな課題です。
次回はもう少し踏み込んで
内臓脂肪対策を考えて行きましょう。