主食を変えると言う課題 ~元気村物語6~
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2011年8月21日
山梨の基盤を全て娘夫婦に引き継ぎ
湘南平塚に戻ってきた父は
社団法人「日本健康生活普及会」を立ち上げました。
駅前に小さいながら事務所を構え
健康な生活を送る為の情報発信と啓蒙をするのが
その目的でした。
健康は誰かが作ってくれる物ではない。
医者に頼って作られる物ではないし
薬や健康食品が自分を健康にしてくれるわけでもない。
結局本当の意味で健康を作ることができるのは
「自分自身」でしかない。
それが行き着いた結論だったのです。
そして習慣生活病対策として
・運動療法
・食事療法
・心理療法
この三つを柱に
健康の指導をしていく為の
活動を始めたのでした。
「糖尿病に負けてたまるか」(定価420円)
という小冊子にその内容のコンセプトをまとめ
情報を発信し始めました。
またそれと同時に
食が人の体を作っていくことを考えたときに
毎日食べる主食として提案できる物が必要でした。
まず主食として食べるご飯。
日本人の長寿と健康は主食である穀物に支えられてきました。
しかし今は白米が当たり前になってしまっている現実。
ここを見なおそうというわけです。
そこで雑穀ご飯を提案することになります。
それが健康十五穀 長寿御膳でした。
ご飯に入れて炊くだけで、おいしい穀物ご飯になるのです。
それも選び抜かれた15種類の穀物を配合されており
ビタミン、ミネラルを普段の食生活の中で補いやすくなっています。
健康十五穀 長寿御膳
(黒米、赤米、発芽玄米、もちきび、もちあわ、ひえ、発芽小麦
はとむぎ、大麦、黒ごま、白ごま、トウモロコシ、もち白米
アマランサス、キヌア)
雑穀米は味に癖があったり食べにくかったりする事が
ハードルになりやすく、
実際、雑穀のブレンドも0.1%配合が変わると
味に変化が出るとも言われています。
そこで美味しく食べれるよう
シェフが味にこだわってブレンドし
黒米と赤米をふんだんに使いあっさり目にブレンドすることで
食べやすい美味しい雑穀米を実現しました。
ただ白米を食べるよりも
この雑穀米を毎日ご飯を炊くときに少し入れてもらうことで
白米を遙かにしのぐ栄養バランスを実現し
豊富に含まれる食物繊維やカリウムなども役立ちます。
主食を変えようという提案はわかりやすく
長寿御膳は、今までこういう物を
健康に良いとは分かっていても続かなかったと言う方にも
その食べやすさから好評を得たのです。
しかし、主食はご飯だけではありませんでした。
そうです。パンです。
お客様の健康のためにパン屋を辞めた父でしたが
ここでまた運命のように
巡り巡ってパンの開発へ戻ってくることとなったのです。
そこで湘南元気村と健康生活普及会がタッグを組んで
本当に毎日食べて頂いて
健康な毎日を送っていただけるようなパンを目指して
共同開発がスタートしたのです。
それは簡単な道のりではなく
1年ごしの大きなプロジェクトとなりました。
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