限界と向き合う ~元気村物語4~
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2011年8月20日
山梨での桑茶作りの流れができはじめ
時が経つにつれ地元にもなじんでいきました。
桑茶は、今の日本に絶対に必要なお茶だ。
そういう確信がありました。
もし緑茶の変わりに桑茶を飲むようになれば
日本のこの膨大な年間医療費をもっと下げることが可能だ。
そんな思いが胸にありました。
しかしその反面、桑茶の弱点も
薄々感づいていました。
それは、いくら桑茶が良い物であっても
それは健康を補助する物でしかない。
突き詰めていくと健康とは
その人自身の「健康に対する主体的取り組み」からしか
生まれてこない。
ということでした。
それは桑茶が良いと聞いたといって飲み始めてくれた人が
逆に太ってしまったという事を聞いたときに痛感したのです。
その人は桑茶を飲んでいるからと言って安心して
甘い物もいつも以上に食べ
運動もおろそかにしていたとのことでした。
うなってしまいました。
そうか・・・
私が桑茶が良いと言えば言うほど
それに頼ろうとする人が増えてしまうのか。
そこに、これまでの活動の限界を感じてしまったのです。
また同時に、
健康について知れば知るほど、
お茶だけでカバーできる単純な物ではないと言うことも
痛感していました。
その為には桑茶をかわぎりに
トータル的に健康をサポートできる物を
考えていくべき必要があるという事を感じていたのです。
初めに取りかかったのは
「口の健康」についての課題からでした。
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