パン屋がパン屋を辞めるとき ~元気村物語2~
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2011年8月19日
今でも新製品のアイデアをくれるのは父です。
あれがいいから、今度入れて作ってみてくれ!
これとこれの組み合わせがいいんだ。
その研究熱心さには脱帽します。
父は結局、
健康パンを求め続け
一つの壁にぶつかります。
パン屋だからといって
パンだけにこだわっていたらお客様の健康という
本当の目的からずれてしまいかねない。
例えば健康に良くても
パンに入れれなければ切り捨てるのか。
パンに入れるよりも
違う形で摂取した方が良い場合でも
パンにこだわるのか?
お客様の本当の健康を考えたときに
パン屋であると言うこと自体が
壁になってしまったのです。
お客様の健康に大いに役立ちうる
ある物に出会ってしまったことが
きっかけでした。
それが桑でした。
始めは桑の葉を使って
桑メロンパン、桑アンパンなど開発しました。
しかし桑の機能性を考え突き詰めていった時に
この桑の良さを最大限に生かすためには
パンという形で摂取するよりも
お茶にして毎食前に飲む習慣を確立したほうが
摂取しやすく、継続しやすく、生活に取り入れやすい。
父はお客様の健康の為に
パン屋であることを捨てました。
忘れもしない、私がまだ高校三年の夏
私にパン屋を継いでくれないかと。
桑の葉茶をパンと一緒に紹介するようになり
今ではもう欠かせないお茶となりました。
ただの桑茶とは違います。
桑の機能性に着目し、その機能性を最大限引き出すために
成分のバランスや、焙煎方法、飲み方まで
こだわりつくして作りあげた桑茶
それが元気村の紹介している桑茶です。
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