命のバトン
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2011年5月19日
相田みつをさんの書いた
命のバトンという詩があります。
私の親が2人
そのまた親は4人
そのまた親は8人
と、どんどんさかのぼっていくと
10代さかのぼった時点で1024人の先祖が存在することになります。
そのすべての人の命のバトンを受け継いで
今の自分の命があるというそんな詩です。
もしその中のたった一人でもいなければ、
それだけで今の私は存在しない。
でもさらに考えを進めていくと
自分から子供が生まれ、
単純に2人ずつ増えていったら
やっぱり10代後には1024人の子孫が出来ることになります。
それだけの命の可能性を秘めた自分。
自分が一歩間違えると
自分から生まれるはずだった何千何万という命が消えるわけです。
これってものすごい事ですよね。
この延々と流れていく生命のつながり。
普段の生活の中では自分の命しか意識しないですが、
そこに何百年、何千年単位の時間軸をもちこむことで
ものすごい勢いで流れ広がっていく血脈の存在に気付く。
もっと考えを深めて
血筋を流れと見るのではなく存在として捕らえてみると
自分の存在は命の鎖で結ばれた血筋という大きな存在の
一部分であり、同時のその存在自体が自分なのではないかと。
血筋、血統という存在の中に私が生き、先祖が生き、後孫が生きている。
それはそれぞれ別の存在に見えるけれども
実は同じ存在の中の部分部分で
現在というスポットライトにどこが照らされているかにすぎない。
私が存在している限り、私の中に血統は生きていて
血統が生き続ける限り私はその中に生き続けるのだろう。
自分の人生という尺度だと見えないたくさんのことが
血脈というレベルで自分の存在を捕らえたときに見えてくる
これはパラダイムシフトだなぁと思うのです。
とどまることを知らない時の流れの中で
今まで100年、1000年と流れ流れてきた命のバトンを
私がうけとり、
そして次の命へと渡していく。
一昨日、誕生日を迎え30才になりました。
あんなに遠く感じていた30代ですが
ついに突入です。
自分とっては大きな節目でもあります。
沢山の人に祝ってもらい、
幸せな一日を過ごしました。
今の時代を生かされている事に感謝し
私に脈々と流れる血統の、
今の時代を生きる代表として
使命感を持って生きていきたいと思います。
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