断捨離(だんしゃり)の本質
すごい本に出会いました!
ということで先回の記事で紹介した「断捨離」ですが
今、この断捨離(だんしゃりと読みます)が
巷では小さなブームを巻き起こしているそう。
実際に私が訪れた本屋でも
断捨離の本が結構置いてあり
注目されていることがよく分かりました。
断捨離を行うことで捨てる喜びを知り
物への執着から離れた生活を送り始めた人のことを
ダンシャリアンと呼ぶそうです。
個人的にはこういう作為を感じる流行って
あんまり好きではないのですが
この断捨離に関しては個人的にものすごく
共感する世界があるので、どうこういわないことにします。(笑)
断捨離という考え方は
ヨガの断行、捨行、離行という考え方から来ているという話で
それを物とのつきあい方という側面から
とらえなおしたのが、この断捨離のすすめになるのですが
この考え方が今までの整理整頓と一線を画す理由として
「過去や未来」、そして「物」に主軸を合わせるのではなく
「今」、そして「自分」を主軸に
生活を変えていくという考え方にあると思っています。
いつか使うかもしれない・・・(未来)
昔の思い出だから・・・(過去)
使えるからとっておく・・・(物)
という考え方で、物がどんどんたまってしまう状態を
今の私に一番ふさわしいものだけで
自分の周りを固める。
という考え方に沿って
断ち、捨て、執着から離れるのです。
お客様用の茶器などをしまってある家も多いかと思いますが
これも断捨離的に言うとNOです。
というのは、
今、私が日常で使っている茶器が私が選んだ最高の物。
だからお客様に出すのもその最高の物を出すべき。
そういう考え方からです。
実際に茶器をしまっておいても
1年のうちに数回使うかどうかですよね。
過去・未来・物軸で残っている物からは
停滞した負のエネルギーが流れ
今、自分軸で選び抜いた物からは
イキイキとしたプラスのエネルギーが流れます。
そういう考え方で身の回りを見回すと
いかに自分が物に囲まれすぎて生きているか
ということに気づきます。
そして心を落ち着けて眺めると
物が存在している、そこにはエネルギーがあることに気づきます。
よく分かるのは、その物を見たときに
自分の中に流れ込んでくる感情の色。
コンビニの割り箸と、自分の好みで厳選して買ってきた箸と
眺めたときに、それぞれどんな感情がわくでしょうか。
過去・未来・物軸で残っている物からは
停滞した負のエネルギーが流れ
今、自分軸で選び抜いた物からは
イキイキとしたプラスのエネルギーが流れます。
大事なのは物ではなく、
自分の周りに流れるエネルギー。
停滞している物を処分することで
新しく空いた場所には新鮮な光と空気が流れ始めます。
そしてこれが、生活環境の変化に終わらず
健康にも直結していくと感じています。
健康と一口で言っても
目に見える体の健康に一番ダイレクトに影響を与えるのは
心。
病は気からという言葉があるほど
人の健康状態は心の健康状態に左右されます。
実は断捨離とは物とのつきあいを変えるというアプローチで
結局は自分の心を変えていく方法。
断捨離によって物とのつきあい方が変わるということは
自分の内面の判断基準や、考え方の軸などの変化が
外面に表れた結果です。
その内面の変化こそが
生活環境を変え、人間関係を変え、
究極的には自分自身とのつきあい方を変え、
生き方を変えていくのです。
やっぱり断捨離は
ものすごいヨガの教えだった訳です。