尾上正子社長とお会いしました。
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2010年11月2日
今日は元気村にお客様がいらっしゃいました。
湘南大磯にてスパイラル・プレゼンスというジュエリーの会社を経営されている、
ジュエリーデザイナーの尾上正子社長です。
元気村は地元ではハローエレファンという移動のパン屋さんを運営しているのですが、
そのパン屋さんを利用していただいたことが尾上社長との出会いのきっかけでした。
そんな尾上社長はジュエリーのデザインを初めて50年というその道のプロ。
世界で初めてサイズが自由に変えられる指輪「スパイラルリング」を開発し、
なんと今年の4月には宇宙飛行士山崎直子さんからの依頼で髪どめをデザイン、製作。
スペースシャトルにて世界で初めてジュエリーが宇宙で使用されたそうです。
そんな尾上社長とお話をしながら、
ジュエリーに対する思いの強さをビリビリ感じました。
正直私は宝石といってもピンとこないというか
宝石なんて贅沢品くらいの気持ちでいたのですが
尾上社長の話を聞きながら、
宝石の価値は物にあるのではないということがよく分かりました。
ジュエリー一筋で来られた尾上社長のストレートな言葉には心を揺さぶる力がありました。
宝石が一つあれば、そこにはたくさんの思い出があり
物語があり、本当の宝石の価値はそこにあるだと。
例えば、この目の前に置いてある指輪。
自分の祖母が祖父から初めてもらった思い出の指輪で、
二人は結婚したときは貧しく新婚旅行も行けず
でも、力を合わせて頑張って積み立てたお金で10年後、
初めて海外旅行に行った時に
祖父がこっそり準備してプレゼントしてくれた指輪です。
それを祖母が亡くなる寸前に、私に好きな人ができたら
渡してあげなさいといって手渡してくれた指輪なんです。
といわれたら、その指輪の価値はいくらでしょうか?
もう、金額に換算できない価値が、
「思いの価値」がそこにあるわけです。
私の中の宝石に対する観念、思いが
がらっと変わりました。
まるで目から鱗。
そんな尾上社長は、今は宝石を売ると言うよりも
タンスにしまわれてしまっている思い出の宝石達を
またクリーニングしたり、カットしたり、デザインし直したりして
またこの世に出していく、そんな仕事を重点的に取り組まれているそうです。
これからも良いおつき合いをさせてもらえればと思っています。
もし、タンスに思い出のジュエリーを眠らせている方がいらっしゃったら
是非お声かけ下さいね。
私が尾上社長に直接頼んであげますよ~
左が尾上社長 右は息子さんで専務をされています。