湘南の海は今
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2010年10月2日
日曜日、息子をつれて湘南の海に行ってきた。
前日の台風が通り過ぎ、
心なしか吹く風は肌に気持ちよかった。
釣り人が波間に向かって釣り糸をたらし、
犬をつれたおじさんが浜辺を歩いている。
湘南の海らしく、サーフボードを小脇に抱えた若者が砂浜に足跡をつけて行く。
潮の香りを思いっきり吸い込むと
履いていた靴を脱ぎ捨てた。
足の裏に感じる砂の感触が無性に心地良い。
持ってきたゴムボールを大きく空に向かって蹴り上げ、息子と砂浜を走る。
ボールを追いかけ、
キャッチボールをし
サッカーの次は2人鬼ごっこ。
転んでも受け止めてくれる砂の絨毯の上で
思う存分駆け回り転げ回り
2人して息が上がって仰向けに倒れこんだ時に
大空が目に飛び込んできた。
白い雲が流れてゆく。
よく目を凝らすと、雲はその高さに応じて違う向きに流れている。
高度によって風向きが違うのか。
青い空、風に流れる白い雲
そして全身を包む砂浜の優しさ。
そこにはそれだけしか無くて
それが全てで。
自分が自然の中に溶け込んで
その一部になってしまったかのように感じた。
そろそろ帰ろうかと立ち上がり
ポケットに手を入れると
あるはずのiPhoneが無い!
見回しても周りは砂浜。
それらしいものも見えず。
そんな訳で息子との宝探しゲームが始まった。
堤防から海までの浜辺を行ったり来たり。見つからない、、、
だんだん額には冷汗が。
広い浜辺を三往復はしただろうか。
息子はすでに宝探し飽きて(というかただの携帯探しだが)
穴を掘ったり山を作ったりしている。
これで見つからなかったら取りあえず諦めてほかの方法を探そうと決めた最後の足取りに
視界の端にきらめくiPhoneの輝き!
あった!!!
ふぅ~
安堵のため息が全身から漏れる。
そんな私の後ろ姿に
「パパ、山一緒につくろうよ~」と言う息子の声が。
一週間分の焦りと安堵をまとめて体験したような私の上にも
大声で私を呼ぶ息子の上にも等しく
白い雲がのんびりと流れていた。
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