お母さんのカレー
以前トリビアの泉という番組、放送されていたのをご存知でしょうか?
これは、雑学的な豆知識を紹介する番組で
へぇ~と思ったら、へぇボタンをおして
その豆知識を評価するシステムだったのですが
すごく印象に残った視聴者からのトリビアで
こんなのがありました。
「お母さんの作ったカレーは世界一おいしい」
これ、トリビアかい!とかなり突っ込みながらも
個人的にはかなり笑いのつぼにはまり、
今でもよく覚えているのですが
そうなのです。
お母さんが作ったカレーはおいしいのです。
お母さんが
おなかをすかせて帰ってくる息子のために
食べて喜ぶ顔を思い浮かべながら
心をこめて準備したカレーを
目の前で「いっぱい食べてね」といいながら
ご飯の上にかけたカレーと
ただ食卓に置かれただけのカレーと
もし、まったく同じカレーだったとしても
お母さんのカレーのほうがおいしいと思いませんか?
どちらを食べたいかといわれたら
お母さんのカレーを選びませんか?
不思議ですがこれもやっぱり
食事は脳で味わっているということです。
カレーを食べているということ以上に
自分のために作ってくれた
自分の事を思って作ってくれた
その思いを味わっているのですね。
でも、「水の奇跡」という本で
ありがとうと声をかけた水の結晶は美しく
ばかやろうと声をかけた水の結晶は粉々になるという話がありました。
それを考えると
息子を思うお母さんの思いは
ありがとうという声が水の結晶を変えたように
本当にカレーの味を変えてしまうのかもしれません。
そこが思いのすごさであり
人間のすごさであり、
一言では語りきれない深さがあるのかもしれませんね。